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経営ノウハウ2025-12-106 min

スタッフ3人で50席を回す——あるラーメン店が見つけた「AI分業」の形

「もう限界だ」と思った店長が、AIに任せることを決意した業務とは。人を減らすのではなく、人を活かすための選択。

Bookmi編集部

2025-12-10

「もう無理だ」

東京・高田馬場のラーメン店「麺道場」の店長、佐藤さんは限界を感じていました。50席の店をスタッフ5人で回す日々。予約の電話対応、LINE問い合わせ、口コミへの返信——接客以外の業務に追われ、本業のラーメン作りに集中できない。

アルバイトは募集しても来ない。時給を上げても続かない。

そんなとき、佐藤さんはある決断をしました。

「電話を取らない」という選択

最初に手放したのは、予約電話でした。

ランチのピーク時に電話が鳴ると、誰かが接客を中断して対応する。その間、他のスタッフに負担がかかる。お客様を待たせることもある。

AIに予約電話を任せてから、この問題が消えました。スタッフは目の前のお客様だけに集中できる。電話の取りこぼしもゼロに。

深夜2時の問い合わせ

「明日の昼、4名で予約できますか?」

このLINEメッセージが届いたのは、深夜2時でした。以前なら、朝まで返信できず、お客様は他の店を探していたかもしれません。

今は、AIが即座に返答します。「はい、12時から4名様、お席をご用意できます。ご予約を確定してもよろしいでしょうか?」

翌朝、佐藤さんのスマホには予約確定の通知だけが届いていました。

口コミ——読む時間すらない

Googleマップに新しいレビューが入るたびに、スタッフは手を止めて確認していました。丁寧に返信を書こうとすると、15分、20分とかかる。

今は、AIが下書きを用意します。佐藤さんは1分で確認して、必要なら一言添えるだけ。

口コミ返信率が30%から95%に上がりました。

3人で50席

導入から6ヶ月後。佐藤さんの店は、スタッフ3人で50席を回せるようになっていました。

人を減らしたわけではありません。2人は別の業務——新メニュー開発と接客品質向上——に専念できるようになったのです。

「AIは人の代わりじゃない。人が人らしい仕事をするための相棒だ」——佐藤さんはそう言います。

AIに任せられることは、AIに任せる。人間は、人間にしかできないことに集中する。それが、私たちが考える「AI分業」の形です。

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